中国と異なり、日本では偽札がまず存在しないと言えるだろう。日本を訪れた中国人旅行客の多くは「日本の商業施設や百貨店ではレジに紙幣の真贋を確認するための紙幣識別機がない」と驚くという。

 日本銀行券の偽札が存在しないのは、それだけ偽造が難しいためとされているが、日本の紙幣のすごさはそれだけではないようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の紙幣は世界でもっとも清潔な紙幣の1つ」であると伝え、その理由を紹介している。

 人の手にはさまざまな細菌が存在しているため、不特定多数の人間が触る紙幣にも細菌が付着しているとされる。それでも日本の紙幣がもっとも清潔な紙幣の1つであると主張する理由について記事は、まず「日本人には財布を使用する習慣があること」を挙げ、紙幣を財布に入れずにポケットに突っ込むようなことはしないと指摘。

 さらに、日本人の衛生習慣や高い民度も「日本の紙幣を清潔に保っている要因の1つ」であると指摘し、日本では手をこまめに洗い、消毒する習慣があり、公衆トイレなどにも無料の消毒液が設置されていると紹介した。

 また、日本銀行券には磁性インキが使用されており、これが汚れづらさにつながっているとの見方を示したほか、日本の紙幣は回収までの期間が短く、汚れや破損など流通に適さない紙幣は裁断され、処分またはリサイクルされていると指摘し、回収までの期間が短いことも日本銀行券が清潔な理由だと主張した。

 香港城市大学細菌学研究センターの研究結果によれば、中国の紙幣は1枚当たりの細菌数が17万8000個に達し、とくに5角、1元、1角については1枚当たり1800万個にのぼったという。確かに中国では財布を使わず、ポケットにお金を入れて持ち歩く人も少なくないうえ、回収までの期間が日本ほど短くないためか、ボロボロになった紙幣や破れた箇所をテープでつなぎとめた紙幣も存在する。日本の紙幣について「きれいだ」、「清潔だ」と驚く中国人が多いのは、中国の紙幣がそれだけきれいではないためなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)