寒い冬は筋肉がこわばって、何もしていなくても肩が凝るし、腰も張る。そんなカチカチの体を癒してくれるのは何といっても温泉だ。そして、心地よいもてなしで心までしっかりとほぐしてくれるのが、温泉旅館である。

 中国メディア・今日頭条は9日、「温泉旅館で敬服できるのは日本だけ。中国国内ではそもそも味わうことができない」と題した記事を掲載した。中国にも各地に温泉が存在するが、温泉に入りつつグルメを堪能し、くつろぎのひと時を味わう温泉旅館の体験は日本でしか堪能することができない、といった趣だ。

 記事は、外国人観光客が行きやすい温泉地として、都心からほど近い神奈川県の箱根温泉を挙げ、その温泉旅館を紹介。「心身ともによりリラックスさせるうえで、山に面した箱根の温泉はベストである」と解説している。

 そして、紹介した温泉旅館では「外国人客のニーズにこたえるべく、全ての客室に専用の露天温泉を配備している」と紹介。食事も部屋の中で食べることができるため、プライバシーを守るという点でも快適さにおいても非常に優れていることを伝えた。また、より快適に過ごせるように設えも十分に配慮がなされており、広い客室に加えて間接照明が存分に用いられていると説明した。

 さらに、大自然を眺めながらの露天温泉に加えて、「美観と細やかさ」を信条とする、多彩な種類の料理も温泉旅館の大きな特色の1つであり、身も心も大いに堪能することができるとした。記事は「静けさを好む人にとって、ここはまさに宝の地。温泉に浸かり、美食を味わえば、日常生活に存在する瑣事を忘れ去ることができる。眼前には大自然が、心の中には静謐な時間があるのみだ」と、その魅力を表現している。

 和食はしばしば、自然の恵みである素材の味を十分に生かし、引き出す点が特徴と見なされる。その精神は温泉や温泉旅館にも共通するのだ。山や海、川を目の前に、風の音や水の音だけが流れる静かな空間のひとときは、まさに自然を楽しみ、自然の恵みに感謝の念を抱かせるもの。史上まれに見る急速な経済成長を実現した今の中国では忘れられがちなだけに、日本の温泉や温泉旅館に「敬服」する中国人が少なくないのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)