人間誰しも、落とし物や忘れ物をすることはある。店やレストラン、電車やホテルで忘れ物をしたことに気づいたときの絶望感は計り知れないが、それが無事見つかった時の安堵感はそれ以上に大きいのである。中国メディア・今日頭条が8日に掲載した「日本で最も印象に残ったことは何か」というタイトルの記事では、落とし物や忘れ物が無事手元に戻った時のエピソードが複数紹介されている。

 1つ目は、日本旅行を終えて中国へ帰国する夜、空港に向かう途中に通った新宿駅で携帯電話を落としてしまった事に気づいたという話。山手線で新宿まで戻り、遺失物預り所に問い合わせたところ、落とし物として届けられており無事に手元に返ってきたとのことで「とても感動した」としている。

 2つ目もやはり鉄道でのエピソードだ。数日前に友人が地下鉄の駅でトランクの鍵を紛失してしまったが、後日駅に尋ねてみたところ、全くの無事で駅員によって保管されていたという。携帯電話にしろトランクの鍵にしろ、紛失すれば旅が成り立たなくなってしまう大切なもの。無事見つかった時の安心感や喜びは容易に想像できる。

 3つ目の話は、忘れ物ではないが、ホテルで中国人観光客が置いていった「ある物」をスタッフが探してくれたというものだ。この観光客は滞在先の大阪でカメラを購入、ホテルで開封して包装物を部屋に捨てた。翌日ホテルをチェックアウトしたが、さらにその翌日になってカメラの不具合が発覚し、返品することに。そこでホテルに連絡し、その日に回収したゴミの山から包装物を探し出してもらったという。包装物はぺちゃんこになっていたが、フロントはそれを復元するところまで手伝ってくれたとのことである。

 100%落し物や探し物が見つかるということは保証できないが、可能な限り探す努力をしてくれ、かなりの確率で手元に戻してくれる日本の社会に感動した中国人観光客はおそらくたくさんいることだろう。決して派手さはないが、このような細かい部分の気配りが、美しい景色やグルメに引けを取らないほど、心を打つのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)