中国の人口は約13億7000万人に達するが、そのうち361万人が富裕層に属する。日本で爆買いが始まったのは、富裕層による高級品の大量購入がきっかけだったという見方があるが、日本の富裕層と中国の富裕層の大きな違いは、「富を見せびらかす」傾向の有無だという。

 中国メディアの快報は6日、日本の富裕層は中国の富裕層と違い、「富を見せびらかす人が少ない」と指摘し、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事は、中国で金に物を言わせて快楽におぼれる「富裕層」が増加していることを指摘したうえで、これは経済学者のソースティン・ヴェブレン氏が「預言」したとおり、社会を二極化し、健全な社会にとっての足かせになっていると指摘。人民元の札束に埋もれた中国人富豪の写真を掲載しながら、「先に富める者から先に富め」のスローガンで約30年前に始まった改革開放の結果がこれだと指摘した。

 それに対して日本では、富をひけらかす傾向があまり見られないと主張。バブル期には日本人も成金的な愚かさを示していたものの、今では街を見ても、軽自動車が多く、質素さが際立っていると指摘。その理由について、失われた20年を通じて理性的な消費に戻ったことに加え、協調性を重んじる国民性も関係していると分析。

 日本人は「人と同じ」であることで安心感を抱くうえ、日本社会では裕福であるだけでは尊敬されず、むしろ生活は質素ながら信念を持っている人が尊敬されると分析。高度に平均化された中流社会では、富をひけらかすことは周りの人びとから受け入れられないと指摘。食事にしても、日本人富裕層は無駄をせず、比較的簡素であるのに対し、中国の富裕者は珍味を並べて、とにかく豪華にすることを好むと指摘、その違いを強調した。

 記事は最後に、中国の民間における巨大な富は、「縁故資本主義」よるもので、権力を資本化した結果であると指摘。こうした手段で獲得した富をひけらかすことは、危険なことであると論じた。富を見せびらかすことは中国のメンツを重んじる文化とも関係するだろうが、富をひけらかすことは、さまざまなトラブルを招きかねない行為であり、決して賢い行動とは言えないのは確かだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)