明治維新は世界的に見て、もっとも大きな成功を収めた近代化革命の1つと認識されている。長期に渡って鎖国を続けていた当時の日本が明治維新からごく短期間で世界有数のの大国に数えられるまでの発展を遂げたことからも、その成功の大きさを見て取れる。

 一方、清の国でも西洋の文化などを取り入れ、国力増強を目指す洋務運動が行われたものの、大きな成功は収められず、頓挫したと考えられている。中国メディアの伝送門は20日付で、清の国の洋務運動が失敗に終わる一方で、明治維新が成功した背景を考察する記事を掲載した。

 記事は、日本が明治維新を通じて近代化と工業化に成功した理由について考察し、明治維新をきっかけに日本が古い体制を捨て、「急進的な改革」を成し遂げることができた「強大な力」を考察。その理由の1つとして、福沢諭吉の脱亜論を挙げ、西欧諸国に敗れた中国を「師と仰ぐ」ことを止め、西欧に学ぶよう日本人に働きかけた人物こそ福沢諭吉であり、その思想こそ脱亜論だと論じた。

 さらに、災害が多く、天然資源の少ない日本の「危機感」と「劣等感」も近代化を助けた強大な力の1つであると主張、また倒幕に成功したことによって改革の抵抗勢力を最小限にできたことも「急進的な改革」を成し遂げることができた「強大な力」の1つであると指摘した。

 記事が明治維新という日本の改革に注目したのは、経済の先行きが不安視される中国がこれから先進国を目指して成長を続けるうえでの参考となる点を見出すためだろう。福沢諭吉のような先を見通す眼力のあるリーダー、国民の利益に真にかなった政策、また中国を成長させなければならないという国民1人1人の強い気持ちが必要であることを、記事は読者に訴えてかけている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)