近ごろ、野菜の値段が非常に高い。生野菜のサラダを作ろうとすれば「高級料理」になってしまうし、寒くなってきたからといって迂闊に鍋物に手を出すこともできない状況だ。野菜の高騰は主に、台風や豪雨、高温といった気象の悪条件が重なったことが原因。こんな時、天候に左右されず栽培可能なキノコ類や豆苗、カイワレ大根といった食材がいつにも増して心強く見えるのである。

 しかし、中国人からすると日本の果物や野菜は、「普段から十分に高い」ようである。中国メディア・今日頭条は26日、「日本人はどうして果物や生野菜を食べられないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本では30%の人が、新鮮な果物や野菜にありつけない。値段が高すぎるので、食べないことを選択しているのだ」とまことしやかに説明。そのうえで「どうしてこんなに農業が発展している日本において、果物や野菜の値段がとても高いのか」と問題提起し、その理由について解説している。

 まず挙げたのは、栽培面積が非常に少ないため、日本国内の需要を満たすほどの作物ができないという点だ。需要に大きく届かない供給量が、果物や野菜の値段を跳ね上げているとした。続いて、生産者も消費者も品質に対して強いこだわりを持っていることを挙げた。低品質な作物は市場から淘汰されてしまうため、自ずと価格も高くなるというわけだ。

 そして、品質を確保するための基準や検査が厳しいほか、パッケージにもこだわりがあることについても言及。「日本人は果物や野菜に対するこだわりが強く、良い物しか口にしようとしないため、値段が高くなってなかなか食べられないのだ」と結論づけた。また、品質を追求する日本の青果業界の発展ぶりを、中国も参考にすべきであるとも論じている。

 まるで、3割の日本人が生野菜や果物を全く口にできていないような物言いであるが、当然ながらそんなことはない。生産量の少なさ、品質の追求といった分析は全くデタラメという訳ではなく、それだけにオーバーすぎる説明が残念である。記事を読んだ中国のネットユーザーからも「そんなことはないだろう。みんな普通に果物も野菜も食べている」との指摘が複数寄せられていた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)