これから寒い季節に向かうにつれて、日本人が恋しくなるのが温泉だ。寒さで凝り固まった体を、湯気が濛々と立ち上る温泉でほぐせば気分はまさに極楽そのもの。しかし、われわれにそんな極楽気分をもたらしてくれる温泉の中には、「地獄」と称される場所もあるのだ。

 中国メディア・捜狐は18日、「天気が涼しくなった・・・地獄に行ってみよう」とする写真記事を掲載した。記事は「『地獄の旅』と言っても、みんなに日本に死にに行って来い、という訳ではない」としたうえで、火山の噴火後にできる硫黄の山や湧き上がる噴煙、草木も生えぬ荒涼とした風景が日本人の「地獄」イメージにぴったり合うことから、そのような景観を持つ温泉に「地獄」の名が付されると説明した。

 そして、温泉どころとして有名な大分の別府には、それぞれ異なる特徴を持った8つもの「地獄」があり、「8大地獄」と呼ばれて親しまれていると紹介。海地獄、鬼石坊主地獄、山地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄、血の池地獄、龍巻地獄であるとし、それぞれの「地獄」が比較的近い場所にあり、アクセスも良いことから「地獄めぐり」ができる観光名所になっていることを伝えている。

 記事はその中で、海地獄について詳しく解説。海を思わせる薄いグリーンの池は摂氏98度の熱湯であり、“海面”から出てくる蒸気は見る者に「地獄感」を味わわせるとしている。一方で、太陽の光を浴びた蒸気は金色に染められて美しく、遠くに見える日本風の建築の眺めも素晴らしいことから、良い撮影スポットであるとも説明した。

 温泉地に限らず、地獄をテーマにした観光スポットは日本全国に数多存在する。「地獄文化」は、伝統的な信仰に関連した、立派な日本文化の1つと言っても過言ではないだろう。好き嫌いは分かれそうだが、今後全国各地の「地獄めぐりツアー」も、中国人観光客の注目を浴びることになるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)