「海洋強国」を目指す中国は近年、海洋進出を進めると同時に海軍力の増強を続けている。尖閣諸島(中国名:釣魚島)海域における中国公船の活動も活発化しているが、中国の海洋進出における一方的かつ強引な態度は世界から批判を集めている。

 中国メディアの今日頭条は25日、日本の海上戦力について論じる記事を掲載し、「日本の海上戦力はアジア一」との見方に疑問を投げかけている。

 記事はまず、一国にとって「海上経済および海上輸送は非常に重要な存在」であると指摘し、仮に海上輸送を敵国の軍隊に抑えられ、海上封鎖された場合、「その国の経済は寸断されたも同然」になってしまうと指摘。特に日本は島国であるうえに、ほとんどすべての天然資源を輸入に頼っている国であることを指摘し、「だからこそ日本は海上における安全保障を極めて重視している」と論じた。

 続けて、一部の軍事誌が日本は「対潜水艦作戦能力」、「機雷除去」、「通常動力型潜水艦による作戦能力」の3点において世界一の能力を持つと分析していることを伝えたほか、米メディアも「日本の海上戦力はアジア一」であると伝えていることを紹介。これに対し、「米軍ですら日本の海軍力は強大だと認めている証」であると論じた。

 一方で記事は、日本国内では「中国海軍の近年における発展は著しく、052D型駆逐艦や054A型フリゲートは世界最先端の水準」との見方もあると指摘。日本が保有していない空母についても、中国はすでに遼寧艦を保有しているうえ、新たな空母の建造も進めていることを指摘し、「日本の海上戦力はアジア一」との見方に疑問を投げかけた。

 中国が日本の海上戦力に注目するのは、尖閣諸島をめぐって対立していることだけが理由ではない。中国は海洋戦略を展開するうえで、九州、沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオを結ぶ第一列島線を1つの目標ラインとしており、戦時においては第一列島線内の制海権を確保し、さらに伊豆諸島、小笠原諸島、グアム・サイパン、パプアニューギニアを結ぶ第二列島線にまで制海権を拡大する計画があるとされる。中国が日本の海上戦力に注目するのは、第一列島線、第二列島線のいずれにおいても日本が含まれているためだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)