日本は新幹線をはじめとするインフラ輸出を成長戦略の1つに位置づけている。一方、中国も同様に高速鉄道の輸出を推進しており、近年はアジアを中心に日本と中国が、高速鉄道市場で受注競争を繰り広げる事例が増えている。

 中国高速鉄道は新幹線をはじめ、他国の高速鉄道システムの技術を採用、導入していることは広く知られている。受注競争や技術導入の背景があるためか、中国では新幹線を強く意識し、ライバル視する傾向が見られるが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「トイレから新幹線と中国高速鉄道の差が見て取れる」と伝える記事を掲載した。

 記事は、新幹線の利用客が撮影したと見られる動画を通じて、まず車内で販売されている弁当を紹介。トンカツが乗ったシンプルな弁当ではあるものの「日本の駅弁は少々高価だが、味は非常に良い」と称賛。続けて、新幹線のトイレについて「非常にすばらしい」としたうえで、トイレの空き状況がランプで示される仕組みを「非常に分かりやすい」と称賛した。

 さらに、ランプが「空き」となっている時に、トイレのドアの側にあるボタンを押すと「ドアが自動で開く仕組み」であることに驚きを示した。また、動画ではトイレ内部が非常に広いうえ、温水洗浄便座やベビーシート、手すり、さらには緊急事態が生じた際に押す緊急ボタンなどが設置してあることなどが映し出されており、利便性と先進性、そして利用者の立場になって考え抜かれた設計が見て取れる内容となっている。

 新幹線のすべてのトイレが動画の内容のような設計ではないにしても、記事は「トイレから新幹線と中国高速鉄道の差が見て取れる」と指摘し、「中国高速鉄道は努力が必要だ」と論じている。中国高速鉄道のトイレにおける「努力不足」は中国のネットユーザーも認めるところのようで、「中国高速鉄道は“使う人の立場になって考えること”や“人に優しい設計”は新幹線に大いに学ぶ必要がある」といったコメントが多く寄せられている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)