中国で日本の漫画やアニメが広く親しまれるにつれ、日本の「学生服」を羨ましがる中国人が増えている。それは中国では多くの学校で学生服として「ジャージ」が採用されており、「ダサすぎる」と不満が高まっているためでもある。

 中国メディアの今日頭条は22日、中国の学校で採用されている「ジャージ」の学生服は、まるで「麻袋」のようにダサいと批判し、なぜ中国では全国的に「麻袋」が学生服になってしまったのかと疑問を投げかけた。

 記事は、中国における「学生服」の起源は、紀元前770年から紀元前403年までの「春秋時代」まで遡ることができると伝え、当時勉学に励む人は一般の人びとと違った服を着用していたと紹介。さらに、清政府が1872年に学生を米国に留学させた際、馬掛という衣服と黒い帽子を制服として統一したと紹介したほか、中華民国も男性と女性のそれぞれの制服を定めたと紹介した。

 続けて、中国で全国的に「ジャージ」が学生服として採用されたのは1990年代からだと指摘し、ジャージが採用された背景には「1984年のロサンゼルス五輪で中国女子バレーが金メダルを獲得し、民族的な誇りを背景にジャージが流行した」ことが挙げられると紹介。また、「ジャージ」は生産が容易でコストも安く、色やデザインの変更が容易だったこともジャージ採用に拍車をかけたと論じた。

 そのほか、「麻袋」のようなジャージであれば体型にかかわらず身体を包み込むことができ、教室内での授業も体育の授業も対応できる利便性があったと指摘。また、一部ではジャージを採用することで「学生同士で恋が生まれることを防ぎ、勉強に集中させることができる」という見方もあると紹介し、こうした背景があって中国の学校では「麻袋」のようにダサいジャージが学生服に採用されたのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)