日本に対する複雑な気持ちの表れなのか、日本の「ものづくり」に対する羨望や嫉妬からなのか、日本の自動車に対して「衝突安全性が低い」という論調がまことしやかに中国のネット上で流れている。客観的に見て「そんなことはない」という意見も多数存在するが、それでもなお、「日本車は危ない」という書き込みが後を絶たないのである。

 中国メディア・今日頭条は21日、「日本の自動車はウレタンばかり詰まっているのか? トヨタの自動車を分解してみたらはっきりした」とする記事を掲載した。記事は、多くの人が「日系の自動車は安全性が低い、ボディが頑丈ではなく、車体はウレタンでできている」などと言うことを紹介。そのうえで「トヨタの自動車を分解してみれば、そうかどうかはっきりする」として、自動車のボディを分解した写真を数枚掲載した。

 記事が掲載した分解写真は、トヨタのカムリだ。まず、前面のバンパー部分の構造を紹介、「確かに厚い衝突防止ウレタンがあるが、その後ろには十分にしっかりした鋼鉄の梁が存在する」と解説した。また、別の角度からの画像も用意し、その防護構造が十分に安全であることを説明している。

 さらに、ドア側面の構造についても「十分に安全である」と解説。後部も同様であるとするとともに、多くのウレタンが鋼鉄の梁と一緒に用いられている理由について「すべては衝突した歩行者のダメージを軽減することを考えているためだ」と論じ、車体の安全性を確保したうえで、歩行者の安全も可能な限り確保しようという心配りが、日本の自動車にはなされていることを伝えた。

 自動車が衝突した時に車体が歪むのは、衝突で生じたエネルギーを車体が受け止めた証拠だ。ぶつかった以上外側にダメージが生じるのは致し方ない。問題はそのダメージを外側のボディだけでどれほど吸収できるか、内部のスペースがどれだけ確保されるかなのである。単に「このクルマは薄っぺらいから危ない」と判断する人が、中国にはまだまだ少なからずいるようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)