法務省の在留外国人統計によれば、2015年12月末時点における在留中国人の数は66万5847人に達した。これだけ多くの中国人が日本で暮らすなか、中国国内では「日本で暮らす中国人女性にとって、日本は中国よりも住みやすい国」であり、「在日中国人女性は中国に帰国したがらない」という報道が見られた。

 「日本が中国よりも住みやすい国」という主張には、「中国に存在する食品安全問題が日本にはないこと」、「生活衛生環境に大きな差があること」、「日本にはショッピングを存分に楽しめる環境があること」、「日本では様々な手続きが簡単であること」、そして、「日本は夫と別れた女性にとって住みやすい社会であること」の5点がその大きな理由として挙げられていた。

 だが、中国メディアの今日頭条は21日、「在日中国人女性は中国に帰国したがらない」という報道に対し、「中国の読者に間違った印象を与えている」と反発する記事を掲載した。

 記事は、「インターネットが普及した現代においては、ごく少数の事例が普遍的な現象として受け止められがち」と指摘し、「日本が中国よりも住みやすい国」だとする5つの事例は「ごく少数の中国人女性の感想」であると主張。日本で暮らすすべての中国人女性の考え方を代表する意見ではないとしたうえで、「むしろ日本社会は外国人を排斥する傾向が強い」と主張、一部の中国人の意見として「長年、日本で暮らしているが、日本にとどまりたいと考える中国人女性はさほど多くないのが現実」と論じた。

 記事が指摘しているように、「在日中国人女性は中国に帰国したがらない」という意見は、すべての在日中国人女性の感じ方を代表するものではないだろう。だが、中国では例えば家で野菜を調理する前には、残留農薬を除去する液体に浸すという手間が必要となるが、日本ではこうした手間がなく、また食品が子どもの健康に悪影響をもたらすことを心配する必要はほとんどない。また、日本では買い物の際に偽札や偽物を掴まされる心配もない。「在日中国人女性は中国に帰国したがらない」かどうかは個人の考えによるものの、「日本が中国よりも住みやすい国」であることは事実だと言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)