中国メディア・今日頭条は19日、世界の中でも特に道に迷いやすい都市として日本の首都・東京を挙げ、迷いやすい理由や実体験に基づくエピソードを紹介する記事を掲載した。

 記事は、東京が「世界で最も道に迷いやすい都市の1つ」として各種メディアによってしばしば取り上げられると紹介。東京で道に迷いやすい理由について、リズムの速さ、目も眩むほど密集した建物やネオンの明かり、吸い込まれるような都市の風景、そして日本独特の住居表示システムなどがあると説明した。

 そのうえで、東京・有楽町の駅からほど近い路地にある店で、友だちと待ち合わせをした時の体験談を披露。近いからと悠然と駅を出て歩き始めたものの、夜で地図と実際の道のイメージが大きく異なっていたことから、すぐに迷子になってしまい、数分さまよった挙句ようやく目的にたどり着いたことを明かした。また、ある日の午後、地下鉄に乗ろうといつもの入口に行くと塞がっており、別の入口を探して歩いていたら道に迷ってしまい、大きな公園にたどり着いてしまったというエピソードも紹介している。

 さらに「地上でもこうなのだから、地下に入ればなおさら」として、もし地下で道に迷ってしまったら「どんな異次元の時空に嵌り込んでしまうか分からない」と説明。そのうえで、新宿駅西口の地下通路での出来事を紹介した。

 今回は幸いにも道に迷うことなく目的地にたどり着き、時間もあったので周辺をぶらついていたという。すると、新宿西口交番の前で道を尋ねる老婦人に対して、複数の警察官が対応している様子を発見。さらに、自身も途中で女性から声を掛けられ、「風俗の呼び込みか」と思ったところ、「道に迷っていませんか、お手伝いは必要ですか」と英語で聞かれたとのことだ。

 記事は「この女性は現地のボランティアであり、『悪名高き迷宮』で、極力人びとの苦しみを軽減しようと頑張ってくれている人だったのだ」と解説。「大丈夫です」と言って別れると、女性は再び「さまよえる子羊」を救うべく周囲に目を向けていたと伝えた。

 今やスマートフォンが普及し、目的地までの道のりを地図で調べることが簡単にできるようになった。しかし、それでも道に迷うことがある。その都度、案内する側にちゃんと土地勘があるかかどうかが、思いのほか重要なのだということに気づかされる。

 新宿駅は言わば巨大な地下要塞のような構造になっており、普段利用しない人が道に迷うのはむしろ当然と言える。道に迷った時、近くにすぐ尋ねられるボランティアがいるというのは、実に心強いものだ。日本語が分からない外国人観光客にとってはなおさらだろう。構造上、道に迷いにくい街にするのは難しいかもしれない。しかし「道に迷っても大丈夫な街」にすることはできるのだ。記事の作者も、そのように感じたのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(写真は、東京・新宿、写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF)