日本では、不動産の賃貸物件を外国人に貸したがらないオーナーは少なくないようだ。しかし、これは外国人への差別と一概に言うことはできない事情がある。不動産の価値を保つためには、物件の状態を良好に保つことが必要であり、生活習慣の違う外国人をやむなく断ることも多いようだ。

 例えば、中国人の場合、料理に油を多く使うので台所が油まみれになりやすく、土足で上がり畳をダメにしてしまうといったトラブルもあるようだ。中国メディアの今日頭条は19日、日本で住居を借りようとしていた中国人の事例として、「賃借人が中国人だと分かった途端、貸し渋られた」というエピソードを紹介した。

 記事が紹介しているのは、日本で働いている中国人男性の話だ。引っ越しにあたり、内覧も行って話が決まりかけたものの、賃借人が中国人だと知った途端、大家が「中国人の民度は低い」と渋り始めたという。ここまで聞くと差別に感じるかもしれないが、大家は中国人にひどい目に遭わされたことがあるのだという。

 その大家は中国人男性に、「別の中国人が住んでいた部屋」を見せてくれたという。別の部屋に住んでいた中国人は、ちょうど引っ越して行ったばかりだったというが「部屋のドアを開けた瞬間、目に入った光景に唖然とした」、「悪臭がして気持ち悪かった」と振り返った。記事は写真も複数掲載しているが、実際ぞっとするほどの乱雑ぶりで、どうしたらここまで汚く使えるのかというほど、汚い部屋と変色したトイレは、嫌がらせなのかと疑いたくなるほどだ。

 結局、この男性は自分の民度は高いと説明し、なんとか大家を説得して家を借りることができたものの、「国の恥」となる同胞の行為にショックを受けたそうだ。記事は、民度の向上を訴え、「民度教育の良くできた日本」に住むなら、なおさら注意しなければならない、と人として最低限のルールを守るよう求めた。

 中国では自分の持ち家はきれいに使うが、借家にその必要はないと考えている人は非常に多い。つまり、きれいに使えないのではなくきれいに使おうとしないのだ。もちろん、退去時に清掃するという習慣もなく、記事で紹介しているような、「気持ち悪い」状態で退去するのが一般的だ。日中のこのギャップは逆に「借りたものは大切に使い、返す時にはきれいにして返す」という日本の習慣の素晴らしさを改めて感じさせてくれる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)