1969年に子ども向け雑誌で連載を開始してから今に至るまで、50年近くもの間親しまれ続けてきて日本を代表するマンガ・アニメ作品の「ドラえもん」。作中に登場した数え切れないほどの「ひみつ道具」の中には、発表当初には奇想天外だったが、現代において現実化している物も少なくないようである。

 中国メディア・今日頭条は19日、「ドラえもん」のアニメ作品中に見られる、今や現実化している道具について紹介する記事を掲載した。記事は、作者の天才的な想像力で構築された世界や「ひみつ道具」に「実際にあったらどんなにいいことか」と何度も思ったと同作品の魅了を紹介。そして「年を重ねるにつれ、その中で出てきた多くの不思議な道具が、すでに現実のものに変わっていることに、驚きをもって気づくのである」とした。

 記事が、現実化した「ひみつ道具」として最初に挙げたのは「糸なし糸電話」だ。今でこそ当たり前の携帯電話などなく、家の固定電話しかなかった時代に登場したコードレスな「糸電話」は、現実には想像できなかったものに違いないとした。続いては、「自動そうじ機」だ。黄色くて重そうなデザインは今一つだが、リアルに時代を先取りした道具となったことを紹介している。

 さらに、装着しているとマップ上に居場所が表示されるという、まさにGPSのような機能を持つ「トレーサーバッジ」、3Dプリント技術を彷彿とさせる「インスタントミニチュア製造カメラ」や「ほんものクレヨン」についても紹介した。

 記事は、ドラえもんが生まれたとされる2112年9月3日には、まだ100年近い時間があると紹介。現時点で少なからぬ道具が現実のものとなる中で、この先さらに「世界にどんな天地をひっくり返すほどの変化が起きるだろうか? 誰にも分からない」と結んでいる。

 大いなる夢と空想からなる「ドラえもん」の世界の一部が現実の世界となりつつあるのは、とても感慨深いことである。この作品にはその一方で、「道具に頼り過ぎたり、調子に乗って道具を悪用することでとんでもない結末を迎える」という人間の業を戒める部分があることにも注意しなければならない。便利な道具を次々とカタチにすると同時に、それらを「どう使う」かを真剣に考えなければいけないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)NUNNICHA SUPAGRIT/123RF)