日本と中国の政治的な関係の冷却化とは別に、日本にやってくる中国人留学生は後を絶たない。少子化で学生の確保に難儀し、多くの留学生を呼び込みたい日本の学校と、清潔で礼儀正しいイメージがあるほか、高い技術やアニメ・ゲーム文化を持つ日本で学ぶことを希望する中国人学生のニーズが、合致している結果と言えそうだ。

 中国メディア・今日頭条は19日、「中国人留学生はどうして日本に留まらないのか」とする記事を掲載した。記事は、日本にやって来る中国人留学生のなかで、卒業後に帰国して現地で就職する中国人が多くなっていると日本メディアが報じたことを紹介。その理由について考察している。

 まず、数多の中国人学生が日本留学を志す理由について「距離が近い」、「費用がかからない」、「国際化教育に力を入れている」、「日本が経済的に発展している」、「留学生受け入れ政策や、奨学金の制度が充実している」という5点を挙げて説明。その一方で、日本に留まらずに帰国する原因として「就職」、「就労ビザの問題」、「愛国心」の3点から解説した。

 「就職」については、「外国人は日本企業について、職責や仕事内容の不透明さ、能力や成果に基づく評価が不十分、長時間労働といった問題があると認識している」と説明。「ビザ」については、留学の在留資格から就労可能な在留資格への変更手続きが煩瑣であることを挙げている。そして「愛国」では、愛国心を持った中国人留学生にとって日本留学は「敵の長所に学んで敵を制す」ものであるうえ、中国では経済発展に伴う人材不足が起きており、帰国して就職すれば祖国の発展により多く貢献するチャンスであると認識しているとした。

 少子高齢化に伴って深刻な人手不足が予測される日本において、留学生も貴重な人材予備軍と言える。より多くの留学生を卒業後も日本に留めておくためには、よりグローバルな社風や管理制度を構築する必要があるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)