中国は企業の海外進出や海外投資を1つの戦略として推進している。これには不動産会社による海外投資も含まれ、中国の一部の大手住宅デベロッパーは米国などで不動産開発を手がけている。

 だが、中国企業が手がけた不動産物件は品質や管理などの点で「他国の企業に比べて明らかに質が劣る」のが現実のようだ。中国メディアの南報網はこのほど、日本企業と中国企業が手がけた物件には「圧倒的な差がある」と伝えている。

 記事は、物件の「窓」だけを比較してみても、日本企業が手がけた物件は気密性が高いが、中国企業の物件は「まったく比較にならない」ほど気密性が劣ると指摘。日本の不動産建築においては、高度な工業化のもとで同質化、統一化が図られた建材を現場で組み立てるのが一般的であり、品質のブレが少ないと論じた。

 続けて、高品質な建材の供給という点で中国は圧倒的に劣っているとし、そのため不動産物件の質としても世界最先端の水準には程遠いのが現実だと紹介。こうした差は短期的に解消するのは難しく、高度な工業化と成熟した建材産業の発展が必要だと指摘した。

 中国の住宅デベロッパーが海外に進出しても、主な顧客は現地の人ではなく、現地にいる華僑や華人であるようだ。記事は「中国企業が海外での不動産開発で成長するためには華僑や華人への依存から脱却する必要がある」と主張しているが、華人や華僑という市場が存在するうちに現地の市場や需要を理解し、品質向上を実現できれば、海外の不動産開発市場で生き残れる中国企業も出てくるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)