9月1日は防災の日。1923年のこの日に発生した関東大震災を記念して制定されたもので、学校や職場、地域で防災訓練が実施される。日本に住んでいればいつかはやってくるであろう大地震に対する備えの意識は、いつでも持っていなければならない。そのためには、防災訓練や防災教育施設の存在が欠かせない。

 中国メディア・中国僑網は19日、日本の防災教育施設が中国人観光客に注目されており、見学者が増えているとする記事を掲載した。記事は、自然災害の多い日本では官民いずれも防災意識が高く、その教育や啓発を行う施設が充実していることを紹介。そのうえで、地震体験などの施設が外国人観光客の関心を集めていると伝えた。

 そして、東京消防庁の池袋防災館では東日本大震災が起きた2011年ごろより外国人観光客や留学生の見学が増え、昨年度に同施設を訪れた7万3500人のうち、外国人見学者は24%にあたる1万7600人にのぼったとした。特に中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、インドネシアなどアジアからの見学者が多い一方で、地震が少ないとされる欧州の人も見学にやってくると紹介している。

 また、大阪や福岡などにある防災センターでも特に外国人向けのPRをしていないにも関わらず見学者が増加しており、小学生が見学に来るのを見て日本の防災教育に感じ入る観光客もいたとした。

 中国ではしばしば各地で巨大地震が発生して、大きな被害が出ている。台湾は日本と同じ地震頻発地域だ。そして24日にはイタリアで大きな地震が起きて多くの犠牲者を出した。その確率はさておき、地球上で全く災害が発生しない場所など存在しないのである。災害に対する心構えも、日本が強みを持つソフトパワーの1つと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(写真は東日本大震災の被災地の様子、写真提供:123RF)