中国と台湾は似ているようで、やはり異なっている点が多い。人びとの消費に対する考え方や、日本に対する感情は大きく異る点として挙げられよう。

 中国の自動車市場における国別のシェアで最多はドイツ系であり、日系車は2位となっているが、台湾の自動車市場では日系車が圧倒的な強さを見せている。なぜ台湾の消費者の間で日系車が人気なのだろうか。

 中国メディアの汽車之家によれば、台湾人が自動車を購入するにあたって重視するのは「品質」なのだという。台湾では「街中は日系車に統治されている状況」にあるというが、台湾人は中国人のように中古車としての値持ちの良さなどはあまり考えず、タクシーに日系車が採用されるケースが多いため、「日系車は毎日一定の距離を走っても問題が起きないことが、タクシーによって実証」されており、これが日系車の人気につながっているのだ。

 記事は、台湾でもドイツ車は認知度が高いとしながらも、台湾で販売されているドイツ車はすべて輸入車となるため、価格が高くなってしまうと紹介。そのため、ドイツ車に比べて安価で購入できる日系車こそ、台湾人にとって唯一とも言える選択肢となっていることを伝えている。

 台湾が過去に日本に統治されていたことは周知のとおりだが、その影響で台湾人は日本の文化や事物を熟知しており、日系車を受け入れやすい素地があったという見方もある。台湾には親日感情を持つ人が多いうえ、日系車はコストパフォーマンスの高さという強みを持っていることから、「台湾の街中が日系車に統治されている状況」というのも納得だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)