先日発表された7月の日系自動車メーカーの中国における新車販売台数データで、ホンダが10万1977台と前年同期比39.5%増を記録した。特に、多目的スポーツ車(SUV)の売れ行きが好調とのことで、現在中国の消費者の目がSUVに注がれていることが改めて浮き彫りとなったようだ。

 中国メディア・新浪汽車は3日、「なぜ日本のSUV車は信頼の代名詞になったのか」とする評論記事を掲載した。記事は、「機械性」、「動力性」そして「日本車が持つ特徴」の3点から、日本のSUV車が消費者からの大きな信頼を勝ち取った理由について論じている。

 まず「機械性」については、サスペンション、動力系統、電動系統いずれにおいても可能な限りメカを採用し、空圧、エンジンコントロールユニット、電磁コイルなど環境の影響を受けやすい「供給品」に頼らない方針であると紹介。これによりコストの節約と環境への高い適応力を実現しているとした。

 続いて「動力性」だ。近年では高性能なエンジンが出現する一方で、世界の多くの地域では10%のエタノールが混ざった混合ガソリンが用いられており、「これでは高性能なエンジンが生かせない」と指摘。かたや、日本のSUVに搭載されたエンジンは「非常に原始的である」とし、オクタン価が高いガソリンを必要とせず、高原や高温、低気圧、湿地といった悪い環境でもしっかり動くと説明した。

 そして最後に「日本車の特徴」として、「明らかな特徴がない代わりに、品質が追求されている」と紹介。これも日本車が、中間層の多い先進国の自動車市場を席巻している理由の1つであるとした。そしてこの特徴がSUV車にも受け継がれているのであると論じた。

 悪条件の中でも安定した走りを期待されるのが、SUV車の本来の姿と言える。 ブームの到来により、道路が整備された都市部においてSUV車を数多く見かけるようになったが、それでもやはり安全性に裏付けられた信頼は、より多くの消費者に愛される強みとなっているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)