中国のネット上では、自衛隊と中国人民解放軍のどちらが強いかという話題をよく見かける。中国メディアの今日頭条はこのほど、「自衛隊は本当にそんなに強いのか?致命的な弱点がある自衛隊は解放軍に対抗できない」と題して自衛隊の欠点について指摘する記事を掲載した。

 記事はまず、自衛隊は精神力があって強いと中国では言われており、各国のメディアも、自衛隊は良く訓練されており、作戦遂行で飛び抜けた能力を持つと報じてきたと紹介。また日本人自身も、兵力がわずか中国の10分の1ながら士気が高い自衛隊を誇りに感じていると主張し、国内外を問わず自衛隊が高く評価されている事実を指摘した。

 とはいえ、自衛隊には致命的な弱点があるという。それは「人手不足」だ。日本では自衛隊員は人気の職業ではないうえ、日本全体が少子高齢化の問題を抱えており、「日本の兵力がどんなに強くても、自衛隊員になる人がいなければ意味がない」と指摘した。

 日本で自衛隊員になりたい若者が少ない現状は、職業として人気の高い中国人民解放軍とは大きく異なる点だ。その理由について記事は、日本では多くの若者が豊かな暮らしをしているため、「苦労を好まなくなっている」と分析。さらに、防衛費が全体的に足りていないため、「待遇の割には危険で割に合わない仕事」という結論になり職業として好まれないとした。そのうえ、自衛隊員は社会における地位も高くはなく、「存在感がない」と主張した。

 また、自衛隊員は解放軍と違い「公務員のように休み」があり、厳しさに欠けていると指摘、「軍人の職責とはなんたるかを分かっていないのだろう」と厳しく批判した。結論として、「わが国の解放軍と比較すると、自衛隊にはまったく実力がない」と言い切った。

 国が貧しかったころは、コネや賄賂を使ってまで人民解放軍に入ろうという若者が絶えなかった中国だが、経済的に豊かになったことで近年はそうした傾向も変わりつつあると言われる。また、一人っ子政策によって甘やかされて育った世代のなかには、厳しい訓練に耐え切れない人もいるようだ。記事の内容は、日本のみならず中国も抱える問題と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)