中国メディア・捜狐は6日「どうして日本人は道に落ちている物をネコババしないし、家には防犯ドアを付けないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本に行ったことのある人、あるいは日本で生活したことのある人の多くが、心から『日本は道に落ちている物をネコババしない社会だ』と語る」と説明。また、日本の家には厳重な防犯ドアがないほか、多くの自転車はカギがかけられておらず、夜でもバイクが外に置いてあると紹介した。

 また、列車でもホテルでもレストランでも、どんなに価値がありそうなバッグであろうが手を伸ばして奪うような人はおらず、ホテルでも部屋の確認なしにチェックアウトが可能であるとした。さらに、外で物を落としても誰かが警察に届けれくれるか、郵送してくれる、誰もニセモノのお金を使わないため、商店や自動販売機には識別システムがない、繁華街で携帯電話や財布をズボンのポケットに入れていても盗まれることはない、などと説明している。

 記事は、「もちろん絶対に窃盗行為がないわけではない」としたうえで、「物を盗むということのコストがあまりにも大きい」という理性的な理由により、日本ではネコババや盗みを働く人が少ないと解説した。その証左として、日本ではたかだか10円を盗んだだけでも懲役刑に処せられることがあるなど、窃盗に対する処罰が相当厳しい点を挙げた。

 「日本では物を盗まれることはない」と言い切って過剰に美化するのではなく、「もちろんない訳ではない」と説明するところに良心的なものを感じる文章だ。そして、道徳心やモラルをさておき、法律や信用におけるリスクが高いために盗みやネコババが少ないという論理についても、冷静な分析と言えるのではないだろうか。

 中国では食品の安全問題や、劣悪品、ニセモノ品の横行がなおも大きな社会問題として立ちはだかっている。根本的な問題解決に必要なのは、そのような行為によって支払うことになる代償が、得られる利益を大きく上回るような状況を作ることなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)