「精緻」の理念を突き詰めていくと、作り上げられる品のサイズはどんどん小さくなっていく。「小さいもの」に対する技術への探求は終わることなく、顕微鏡でしか見えないものにまでチャレンジするようになる。日本人はとにかく「小さいもの」を作るのが好き、という印象が、一部の外国人にはあるかもしれない。

 中国メディア・三亜日報は4月29日、「日本のミニチュア食器に驚嘆させられる」とする記事を掲載した。記事は、ある日本企業が超ミニチュアの食器に着目し、これらの食器とともに実際の食材を用いて「超ミニチュア料理」を作り出していると紹介。指の腹と同じ大きさの皿に乗せられた握りずしや巻きずしの画像とともに、「超ミニチュア料理」のリアルさや面白さは「人びとを驚嘆させる」と評している。

 また、この企業ではこれまでにミニチュア盆栽、ミニチュアシアター、ミニチュア忍者屋敷といったミニチュアシリーズを制作してきたこと、ウェブサイト上では食器に加えてミニチュアのせんべい・フライドポテトなどを作る工程の動画が紹介されており、さまざまなミニチュア商品が販売されていることを紹介した。

 記事は、企業の関係者が「みんなこんな技を持っているわけではない。作るには、超絶な忍耐強さと技術を備えていなければならない」と語ったことを併せて紹介している。

 「大ざっぱ」というイメージがすっかり定着してしまっている、今の中国。歴史的に見れば決してそんなことはないはずだが、少なくとも現在においては雑、大ざっぱという感想を抱くような造形物が多い。それが、「匠の精神」の注入によって変わって来るのか、変わらないのかがとても興味深い。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)