14日から熊本・大分で発生している大規模な地震に、現地を訪れていた中国人観光客も巻き込まれた。中国メディア・新聞晨報は18日、15日夜から熊本・阿蘇山地域の温泉旅館に宿泊し、16日未明の大地震に遭遇した中国人観光客の1人が「まるでジェットコースターのようだった」と振り返ったことを報じた。

 記事は、地震の被害に巻き込まれた20人からなる中国人ツアー一行が13日に福岡空港で集合したのち、14日夜は大分県に宿泊したと紹介。そして15日に南阿蘇村に入り、温泉を楽しんで旅館で眠りについていた際、大地震が発生したと伝えた。

 そのうえで、ツアーに参加していた1人が地震発生時の状況について「投げ飛ばされた感じだった。必死に畳ベットをつかんだ。激しい揺れが長い時間続き、まるでジェットコースターのように制御できない状況だった」とし、慌てて服を着て屋外に避難した時には山から落石の音も聞こえてきたと振り返ったことを紹介した。

 その夜はバスの中で休息を取ることになったが、ラジオは日本語で分からず、旅館のスタッフも言葉が通じなかったため、一同緊張や不安に包まれたまま夜が明けるのを待ったという。そして翌16日午後になって自衛隊員が現場に到着、一行はその後ヘリコプターで救助され、ヘリコプターが見えた時には歓喜の声が止まなかったとのことだ。

 マグニチュード7.3の震源に近い場所であったことに加え、言葉の通じない異国の地で遭遇したことで、巻き込まれた中国人観光客たちは想像を絶するほどの恐怖と不安を感じたに違いない。中国も地震多発地域を数多く抱えている。彼らが中国に戻って救助や避難の経験を語ることで、中国の防災強化が促されることを期待したい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)