中国メディアの環球網は25日、マレーシアのシャヒダン・カッシム国家安全相が24日、同国水域内に23日時点で中国船約100隻が侵入していることを確認し、監視していると発表した。

 中国船100隻またはそれ以上が、ボルネオ島北部のマレーシア領の沖合いになる南ルコニア礁と北ルコニア礁の周辺に侵入したという。

 中国は、2009年5月に、中国の科学雑誌「中国国家地理」の取材中に、記者が「南ルコニア礁の一部が陸地になっていたことを確認」したとして、「中国最南端の領土」として領有権を主張しはじめた。

 シャヒダン国家安全相は、侵入した100隻またはそれ以上の船は中国漁船で、マレーシアの水域で操業をしていると説明。マレーシア当局は航空機で状況を確認しており、船舶も現場海域に向かわせているという。

 シャヒダン国家安全相は中国船について「大変な数だ」と述べ、「法律的措置」を取る可能性があると述べた。

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◆解説◆
 同海域はマレーシア領でブルネイと国境を接する街の「ミリ(Miri)」の沖合いにある。ミリは石油産業の街として知られる。南ルコニア礁の周辺はマレーシアの排他的経済水域(EEZ)であり、石油・天然ガス資源があるため、マレーシアの支配下で、採掘がおこなわれている。

 「中国国家地理」は1950年の創刊と、比較的長い歴史を持つ。発行元は中国の国営研究所である中国科学院。同誌の英語名は「Chinese National Geography(チャイニーズ・ナショナル・ジオグラフィー)」。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)