中国メディア・鳳凰網は18日、「日本が核爆弾を保有するのにどれほどの時間が必要か」と題した解説記事を掲載した。

 記事はまず、原子の連鎖的な核分裂を利用する原子爆弾を代表する2つの方式を紹介した。広島に投下された原爆の方式であるガンバレル型はウラン235を用いること、技術的には簡単だが核原料の利用効率が悪いうえ汚染の心配があることを説明。一方、長崎に用いられたタイプのインプロージョン方式は、プルトニウム239もしくはウラン235が使える一方で爆発を引き起こすには高い技術が必要であるとした。

 そのうえで、ウラン235の生産には大規模な工場建設を必要とするのに対し、プルトニウム239は生産が難しいものの、日本の原子力発電において「こっそりと製造」することができると解説。日本の爆薬工業技術を加味したうえで「短ければ数カ月で核実験にこぎつけることが可能」と論じた。

 一方で、日本の核爆弾製造における最大の問題点は製造技術ではなく、爆弾の大きさにあると説明。「航空能力が弱い日本にとって(核爆弾の小型化は必須でありその開発は)年単位で勘定しなければならない難題」とした。そして、「短期間に核兵器を持つことは可能だが、正式な核実験を何回か経なければ、実戦能力を有することはできない」と解説した。

 プルトニウムには複数の同位体が存在し、核爆弾を作るためにはプルトニウム239の割合が93%以上である「兵器級プルトニウム」を用いる必要があるとされる。軽水炉で発生するプルトニウムには兵器利用に向かないプルトニウム240が多く含まれており「原子炉級プルトニウム」と称される。兵器級プルトニウムの製造には黒鉛炉や高速増殖炉が必要で、日本の高速増殖炉である常陽・もんじゅでも製造が可能との指摘もあるが、いずれも運転を停止している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)