中国メディアの高工〓電気網は18日、リチウム電池の国際市場においては日中韓の企業がシェアで天下を取っていると紹介する一方、中国で「新エネルギー車」の市場が拡大しており、リチウム電池の需要が増加してきたことを紹介した。(〓は金編に里)

 中国では燃料電池車や電気自動車、プラグインハイブリッドカーなど、従来とは異なる方式で動力を得る自動車を「新エネルギー車」(以下、新エネ車)と呼んでいる。記事は新エネ車が中国で普及し始めたとし、2015年の生産台数は37万9000台と前年同期比で5倍になったとし、さらに2016年には55万台にまで増加するとの予測を紹介した。新エネ車にはリチウム電池が用いられることが多く、関連する中国国内企業や韓国企業らの設備投資などが過熱しているという。一方で日本の企業は“参戦”していないとのことだ。

 日本企業がなぜ“参戦”しないか、その理由の一つには、投資をしても無駄になる可能性があるからだという。中国メディアの中国投資咨詢網は18日、「リチウム電池業界が爆発期を迎える」との見出しで記事を掲載した。同記事によると材料となるリチウム資源が不足し、設備があっても生産拡大ができなくなるのだという。

 記事はその根拠の一つとして、リチウム資源の価格が高騰していることを上げた。昨年(2015年)の9月には1トン当たり5万元(約89万円)だった炭酸リチウムの市場価格が、1トンあたり12万元(約214万元)となったとのことだ。さらに4、5月の先物取引では1トン当たり15万元になるのだという。

 リチウム電池の研究開発、生産販売をおこなう中国企業の国軒高科の責任者は、中国の新エネ車が生む商機に対して中国と韓国は猪突猛進して投資を行っているとし、日本企業は、静観しているのだと主張している。リチウム電池の需要拡大は見えているが、単純な生産力拡大では限界が見えている。技術に秀でた日本のメーカーがどのように対応するのか、注目が集まる。(編集担当:大平祥雲)(イメージ写真提供:123RF)