陝西省韓城市で昨年(2015年)12月25日、女性警察官がプライベートの時間にインターネットを通じてたまたま知り合った男性が傷害や詐欺事件の容疑者であると察知し、警察が男の身柄の拘束に成功したことがわかった。男が眠り込んだ際に、警官隊が部屋に踏み込んだという。中国メディアの華商報が伝えた。

 女性警察官は12月20日午後10時ごろ、スマートフォンを用いてインスタントメッセンジャーアプリの「微信(ウェイシン、ウィーチャット)」で遊んでいた。地元に住む男性と知り合い、会話していたという。ところが、相手のプロフィール用写真が、手配中の傷害及び詐欺事件の容疑者に似ていることに気付いた。警察官は「職業柄、すぐに気づきました」という。

 警察官は相手とチャットしながら、名前や具体的な居場所を聞こうとしたが、相手ははぐらかす。あまり多くを語りたがらない様子だった。

 警察官は一方で、署の上司に通報。警察は「微信」の運営会社に要請して、男の情報を入手した。警察は男を容疑者と断定した。

 女性警察官はその後も、男と微信での「交際」を続けた。警察は取り逃がすのを恐れて、チャンスを待ち続けた。25日になり、女性警察官は男に「今、何している?」と尋ねた。すると男は「もう眠たくて仕方ない」と連絡してきた。警察は男の携帯電話の発信地点を把握していた。韓城市郊外の桑樹坪鎮の民家内だった。

 警察は男が就寝したと判断。警官隊が男のいた部屋に踏み込み、身柄を拘束した。

 男は炭鉱作業員をしていた2014年、同僚を殴って負傷させた。さらに別の同僚を脅迫して「金を盗んだ」と認めさせ、3万元(約〓円)を返済する約束の借用書を無理に書かせた。警察は同年9月から男の行方を追っていた。

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◆解説◆
 「微信」を運営会社は中国の大手IT企業の騰訊(テンセント)。サービス開始は2011年1月。国外でもサービスを展開しており、中国語、英語、インドネシア語、マレー語、スペイン語、韓国語、イタリア語、日本語、など20以上の言語に対応している。中国大陸では、携帯電話を含むインターネットユーザーの9割以上が利用者登録したと見られている。全世界における2015年6月現在の常時利用者数は6億人を突破したとの見方がある。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)