中国メディア・南方企業新聞網は11日、マクロ経済の低迷によって中国の生地市場が思わしくない状況のなかで、上海にある日本企業5社がプラス成長を実現したと伝えたうえで、その理由について考察した記事を掲載した。

 記事はまず、日本の生地企業が調査を行い、百貨店を主販路とする女性服装ブランドメーカーの受注量が明らかに減少し、これらのメーカーが納期をより短くする一方で独創性のある生地製品を仕入れたがっているという傾向をつかんだとした。そして、この状況が高い付加価値を持つ日本の生地企業には販路拡大の好機となり、中国の女性服に特化した高級品の研究開発、提供を進めたと解説した。

 また、「聡明」な日本企業は中国の顧客をわざわざ訪問してヒアリングを行い、中国の顧客の生産サイクルに合わせた、新しい商品企画体系を打ち出したとも紹介した。さらに、大ロット生産を小ロットかつスピーディーな納品販売体系へとシフトチェンジしたとことも「勝因」に挙げた。

 そして「同じ市場に対して、日本企業はニーズの掘り下げとサービス工場で難しい状況を打開した」とし、「くよくよしている中国の生地企業も、チャンスをつかめば違う発展空間がもたらされる。ニーズの『ツボ』を見つけられれば、新たな発展があるはずだ」と締めくくった。

 自国内の厳しい状況から、巨大市場に活路を求めて飛び込んできた日本企業と、右肩上がりの状況が続くなかで成長してきた中国企業。生地業界のみならず、経済成長の失速によってこれまでにない壁に突き当たっている企業は多いだろう。変化を恐れず、新たな活路を見出せるかどうかが、再成長を実現できるかどうかのカギとなりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)