上海市でこのほど、地下鉄の車内で鶏足を食べつつ、鶏足の骨を車内の床に吐き出していた女性がほかの乗客と乗車マナーをめぐって口論になるトラブルが発生した。女性が鶏足を食べている様子や、マナーを咎めた乗客と口論する様子は携帯電話で撮影されており、ネット上に掲載されるなどして中国で大きな注目を集めた。

 鶏足とは漢字が示すとおり、鶏の足の部分であり、日本でも「もみじ」などと呼ばれて食用とされることがある。中国では比較的ポピュラーな食べ物で、おやつ代わりに食されることも多い。

 トラブルとなったのは、上海市内の地下鉄の車内だ。車内で鶏足を食べていた女性が骨を車内の床に吐いたとして、他の乗客がそのマナーを咎めたところ、女性は暴言とともに他の乗客に反論。その様子は動画に撮影されており、ネット上にアップロードされるとネットユーザーによって「人肉搜索」が展開された。

 人肉搜索とは、人の素性など特定の物事を人海戦術で探し出し、白日の下にさらす中国ネット上の行為だ。人肉搜索によって女性は素性が割り出され、今回のトラブルがネット上で大騒ぎになったことで仕事も解雇されてしまったのだという。

 中国メディアも同トラブルを大きく取り上げており、厦門網は9日、「なぜ国外では地下鉄の車内で鶏足を食べるような乗客がいないのか」と疑問を投げかける記事を掲載。記事は日本の地下鉄を取り上げ、「日本では飲食どころか、携帯電話を使用する人も少ない」と伝え、日本の地下鉄の清潔さと秩序は「極致と言えるほど」と高く称賛しつつ、中国国内の地下鉄も車内での飲食は禁じられていると指摘する一方で、ルールが守られていない現状を嘆いている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)