2桁の経済成長率はもはや過去のものとなりつつある中国だが、それでも数十年にわたって著しい経済成長を続けたことで、中国人の生活水準は大きく向上した。特に上海や北京などの大都市は近代都市と呼ぶに相応しい発展ぶりだ。

 一方の日本経済はバブル崩壊後から停滞が続いているが、著しい成長を遂げた中国から日本を見た場合、日本人の生活ぶりは果たして豊かなのだろうか。中国メディアの今日頭条は8日、中国人が見た日本の「本当の生活水準」を中国人読者に向けて紹介し、日本のほうが暮らしやすいとする記事を掲載した。

 記事は、「日本で出稼ぎのように一時的に仕事をして帰国する中国人が語る日本は、本当の日本の姿ではない」とし、日本で十数年にわたって暮らし、一般の日本人と同様の生活を送っているという中国人による手記として、より真実に近い日本人の生活ぶりを紹介した。

 続けて、日本の給与水準や物価水準について、中国よりも暮らしやすいことを紹介し、むしろ中国の給与に対する物価水準は高すぎると指摘し、「中国では給与が10倍になって、物価が半分になって初めて、日本など先進国と同等の暮らしやすさが実現する」との見方を示した。

 さらに、教育や福祉など、日本の各種制度の充実ぶりを紹介したうえで、日本と中国という言葉を使わずに、暗に「ある国とある国の差は中国人が想像しているより大きい」と指摘。中国の国としてさらに充実するためには「真剣かつ絶え間ない努力が必要だ」と指摘し、日本人だって戦後50年にわたって努力してきたのだとし、日本と中国の国としての制度や、国民の暮らしぶりにはGDPの数値では計り知れないほど大きな差があると論じた。

 また記事で興味深いのは、東京をはじめとする日本では、明らかな貧富の差が見えにくいと論じている点だ。中国人が人びとの貧富の差を語るのは、中国でそれだけ貧富の差が明確に目についてしまうためだろう。中国ではボロボロの服を着て路上でゴミを漁る人のすぐそばを、超高級車が走り抜けるといった光景は珍しいものではない。中国は社会主義国ではあるが、貧富の差は日本以上に深刻なのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)