「矛盾」という言葉は中国の韓非子の故事に基づく言葉だ。故事にあるとおり、どんな盾をも突き破れる矛と、どんな矛でも突き破れない盾とは同時に存在し得ないものだ。だが、中国メディアの網易は5日、日本で完成間近の最新型ミサイルは、「どんな盾でも突き破れる矛」となり得ると論じている。

 防衛省技術研究本部が完成を目指す最新型の対艦ミサイルは「XASM-3」と呼ばれる。マッハ3の超音速で目標に接近可能で、ステルス性があるため発見されるまでの時間を遅らせることができる。

 つまり、海上艦隊にすればミサイルが接近していることに気づきにくく、気づいたとしてもマッハ3という速度で接近するため迎撃時間はわずかしかないことを意味する。記事は「XASM-3は人類最強のミサイルだ」としたうえで、中国にとっては脅威であるとの見方を示した。

 では中国にとってXASM-3は具体的にどのような形で脅威になるのだろうか。仮に中国と日米が戦争に突入した場合、中国にとって宮古海峡は太平洋に出て交戦するための最も重要な航路となる。そして宮古島に現在配備されている地対艦ミサイルでは中国軍の宮古海峡通過を阻止できないとする分析もあるなか、「XASM-3」ならば確実に阻止できる力があると記事は指摘している。

 さらに記事は、中国海軍の「中国版イージス」とも称される052D型駆逐艦について、XASM-3による集中砲火は、空母を含む052D型駆逐艦を殲滅させることが基本的に可能になると指摘している。

 XASM-3は現在のところ「どんな盾をも突き破れる矛」となれるポテンシャルを持つようだ。平和を求める一方で、兵器開発にしのぎを削るという矛盾は今後も存在し続け、兵器開発競争は近い将来「どんな矛でも突き破れない盾」を生み出すかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO、052C型駆逐艦「海口」)