中国の大手ポータルサイト捜狐は4日、「日本の医療は世界第1位と評価された 中国の順位は・・・」と題する文章を掲載した。日本については政府が1970年代から国民の健康増進のための努力を重ねてきたと紹介。自国についての具体的な言及はないが、見出しからは批判的な姿勢が見て取れる。

 文章は冒頭部分で、世界保健機関(WHO)の最新のリポートでも、日本の医療体系は世界のトップと評価されたと紹介。日本は医療水準の質の高さ、医療負担の公平性、国民の平均寿命の長さが評価されたと論じた。一方、中国については60位台と指摘した。

 日本の医療については1978年に政府が国民健康運動を開始と紹介。さらに、10年後には高齢者を対象とする健康診断の仕組みを整備し、健康指導にも力を入れたと指摘。さらに2000年には「健康日本21」計画を始動し、2002年には健康増進法を制定するなど、国民の健康づくりのための法的根拠を整備したことにも触れた。

 文章は日本人の平均寿命が伸び続けたのは「30年の長きにわたる努力の結果」と評価。また、政府が癌、糖尿病、心脳血管症のために巨額の予算を投じていることや、先進的な機器を使った健康診断が一般的に行われており、費用が必要としても低額と論じた。

 さらに、日本では行政主導による食生活の改善運動や、公的予算による受講料が無料の健康講座も開催されていると紹介。日本人の平均寿命の長さの理由ついては、「質の良い空気や飲食物だけでなく、庶民の健康管理に積極的に取り組んでいる政府の功績が、さらに大きい」と評価した。

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◆解説◆
 上記文章は、日本の医療についての「よい面」に焦点を絞って積極的に紹介している。自国政府や制度に対する直接の批判はないが、保健制度も整わず、医療についての問題が連日のように報道されている中国で、読者が読めば「それに引きかえ、わが国は」と思わずにはいられない内容だ。

 訪日する中国人については「爆買い」などが注目されているが、日本の健康診断を受けるなど「医療サービス」を目的にやってくる中国人も増えている。日本の医療機関は設備が先進的でスタッフの技術水準が高いだけでなく、「患者を人扱いする医療サービス」がしっかりしていると評価されている。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)