訪日中国人の人数は2014年、15年ともに飛躍的な増加を見せた。円安や免税対象品目の拡大といった訪日外国人にとって有利な要素もあるが、そのほかにも中国人が日本を訪れる動機につながる要素はあるのだろうか。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、訪日中国人が増えている要因となっている「日本のさまざまな魅力」を紹介する記事を掲載し、円安や免税対象品目の拡大などだけが理由ではないと論じた。

 記事はまず、日本の美しい景色について取り上げている。それは多くの日本人が普段から見ることのできるであろう「海と夕陽」だ。周知のとおり、中国で海と接しているのは東側の沿海部だけだ。そのため海に沈む夕日を見る機会のある中国人はかなり限られる。日本は中国の沿海部のように海が汚れて大気汚染があるわけではない。きれいな海に沈む夕日は、日本旅行の際に買い物以上に絶対に見ておきたい景観の1つなのだろう。

 さらに記事は、中国ではすでに高い評価を得ている日本の「サービスの質」についても称賛している。日本では販売スタッフは「客が商品を買う買わないにかかわらず」、微笑んで応対してくれると中国との違いを指摘。また「男性の店員であっても」深々とお辞儀をして接客することにも言及している。反対に中国のサービスにおいて存在しないと言えるのが客を敬う態度だ。特に地方都市に在住する中国人が日本を訪れれば、きっとさわやかさを感じるのではないだろうか。

 さらにアニメのコスプレ文化も記事は紹介しているが、日本のアニメは中国で大変人気がある。中国の子どもたちはスタジオジブリの作品をよく知っており、なかにはアニメファンの日本人しか知らないような作品を知っている子どもも少なくない。従って「アニメの世界から飛び出てきたような」人びとに会えるコスプレ文化に大きな魅力を感じる中国人もたくさんいるのではないだろうか。

 そのほかに街の清潔さ、温泉、歌舞伎、相撲、富士山、四季の美しさ、日本製品のクオリティの高さ、また安心して受けることができる「医療整形」なども紹介されていた。こうした草の根の交流が国家間の温かな関係を育む力になることは間違いなく、2016年も多くの経済効果とともに日本を訪れる中国人が増えることを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)