円安を背景に、日本を訪れる外国人旅行客が増えている。石井啓一国土交通大臣は22日、2015年の訪日外国人旅行者数が19日に1900万人を超えたと発表した。日本製品はその品質の高さで世界に認められているが、同じく「おもてなし」も世界に通用する日本のソフトパワーの1つだ。

 中国メディアの今日頭条は21日、初めて日本を訪れた中国人はまず、日本について「清潔」、「上品」、「親切なサービス」などという印象を抱くはずだと指摘。さらに日本の「おもてなし」や「サービス精神」について、日本国民は民度が気品が高いため、高い水準のサービスの質が求められると伝えた。

 さらに、中国では所得水準の低い人もまだまだ多いとし、価格が安ければ質が劣っていても勝手に売れるとしながらも、日本では製品であってもサービスであっても質が高くなければ需要がなく、いずれ淘汰されてしまうとし、「こうした環境を背景にサービスの水準が向上してきた」と論じた。

 礼儀作法などの「礼」は、もともとは中国発祥の儒教の教えによるものであるが、若干形を変えながらも現代の日本でも脈々と受け継がれ、日本人の生活の一部となっている。記事は、「中国で生まれた礼は日本でより良く伝承され、日本人の骨の髄まで染み込んでいる」と指摘し、礼に基づくサービスの質の高さは短期間で模倣できるものではないとし、「だからこそ日本のサービスの質は簡単に超越できないのだ」と指摘している。

 中国は計画経済が長く続いたためか、いまだに売る側の態度が買う側より大きい場合も少なくない。それが当たり前の光景であったとしても、中国人消費者も日本で1人の客として尊重されるサービスを受ければ気持ちが良いに決まっている。日本人は欧米や中国人に比べて意見を言わないなどと指摘されることもあるが、その分、相手の気持ちを察する能力が高く、相手の立場に立った行動が取れる。こうした能力は日本のサービス業やおもてなしの質を高める重要な要素であると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) tktktk/123RF.COM)