山西省メディアの山西晩報によると、同省内の大学に在籍する女子学生が寮で寝ていたところ、耳の奥に激痛を感じた。病院で診察してもらったところ、ゴキブリが入っていた。医師は、冬になって耳に虫が入ってくるケースのほとんどがゴキブリによるものと説明した。

 20日午前1時ごろだった。大学2年生のQさんは、ベッドで寝ていた。耳の奥で激痛がして目が覚めた。「ベッドの上でのたうちまわる」ほどの痛さだったという。耳の奥で虫のようなものが動いているのを感じた。指でつまみだそうとしたができなかった。

 ルームメートに協力してもらい、部屋の照明をすべて消した。懐中電灯で耳の穴を照らした。虫なら光の方に出てくると思ったからだ。ところが耳の中の生き物は、さらに奥に進んだ。

 激痛に耐えられなくなったQさんはルームメートに付き添ってもらい、山西以下大学第一医院(病院)に足を運んだ。医師はQさんの耳に液体の薬剤を入れて、虫を殺してから、局部麻酔をかけて死体を取り出した。Qさんも、自分の耳の中に入っていた異物を確認した。ゴキブリだった。

 医師は、「ゴキブリの刺激で外耳道の皮膚に炎症が起きています。そのために痛みが出ました。聴力にも影響が出ていますが、回復するはずです」と説明した。

 同病院耳鼻咽喉科主任の王建明医師は、「ゴキブリは夏には厨房やトイレに出てくる。問題は冬」と説明。特に、まだ暖房が始まらない時期だ。周囲が寒くなるとゴキブリは、暖かくすごせる、いわば“あこがれのベッドルーム”を探す。耳の穴に分泌物があることは、ゴキブリにとってはさらに「魅力的」という。

 ゴキブリが鼓膜に触れた際に感じる大きな音や痛みに驚く人もいるが、「あまりパニックになる必要はない」という。あわててつまみだそうとすると、ゴキブリが奥に逃げてしまうので、かえってよくない。懐中電灯で照らすのも、ゴキブリは光を嫌うので逆効果という。

 王医師は、耳に入ったゴキブリの動きに耐えられない場合、温水を耳に入れる方法があると説明。殺すことは難しいが、しばらく動きを封じられる可能性があるからだ。その上で、医師の診察を受けてほしいという。

 王医師は「冬になって寝ている際に耳に虫が入るケースでは、十中、八、九」がゴキブリですね」と説明した。

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◆解説◆
 中国中部以北の都市では集中暖房が実施されている。上記の件でも、大学内での話なので、寮の部屋には暖房が供給されるはずだ。ただし、かなり寒さを感じてから集中暖房が始まる場合も多い。王医師の説明によると、その時期に、寝ている耳にゴキブリが侵入するリスクが高まることになる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)