北京市朝陽光区のマンション敷地内の地下に設置された汚水溜めが13日午後10時ごろ、爆発した。マンホール8カ所から火柱が立ち上った。鉄製の蓋は吹き飛んだ。マンホールから脱落したと見られるレンガやコンクリート片となどが周囲に降り注いだ。北京晩報などが伝えた。

 目撃者の住人によると、散歩していたところ、後ろの方でいきなり、「ドーン!」という巨大な音がした。振り返ってみるとマンホールから炎の柱が直立していた。火の柱は高く、数十メートルもあったように見えた。

 続いて「ドン!」、「ドン!」、「ドン!」と同じように大きな音がして、マンホールの蓋が次々に吹き飛んだ。炎の柱が遠くで近くで、夜空を突き刺した。


 吹き飛ばされた瓦礫が周辺に落下した。「ズシン」、「ガシャン」という音がこだました。現場近くには駐車スペースがあり、フロントガラスを叩き割られ、車体を傷つけられた自動車も多かった。続いて、細かい砂のような粒子が落ちてきた。

 後になり、マンホール8カ所で蓋が吹き飛んでいるのが確認されたという。

 別の住人によると、大きな音がしたので、最初はボイラーの爆発かと思った。しばらくして肥え溜めの爆発と分かり、「肥え溜めだったら、また爆発するかもしれない」と思い、恐くなった。消防や警察、当局の科学観測チームが到着し、処理を始めたので安心できたという。

 汚水から発生したメタンガスが何らかの原因で引火して爆発した可能性が高いと見られている。同爆発で死傷者は出なかった。

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◆解説◆
 中国ではしばしば、汚水溜めの爆発事故が発生している。清掃を怠るなどで、メタンガスの濃度が上昇しやすいことが背景にあると考えられている。構造上、メタンガスが発生しやすく抜けにくい汚水溜めも多いとされている。

 爆竹や花火を投げ込むことで発生する爆発も珍しくない。汚水溜め爆発はしばしば報道されているが、好奇心やいたずら心で投げ込み、思いもよらなかった爆発になることも多いようだ。

 中国では春節(旧正月。2016年は2月8日)を迎えるに際し「邪気を追い払う」との考えで爆竹などを燃やす習慣がある。毎年の春節前後には、汚水溜めの爆発が増える傾向がある。

 今回の爆発事故を伝える記事は触れていないが、汚水溜めが爆発すると、汚物も周囲に吹き飛び、強烈な臭気が立ち込めることが一般的だ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)