台湾政府・衛星福利部疾病管制署によると、台湾を中心とする中華民国支配地域においてデング熱と確認された患者数は13日時点で、2015年になってから累計で4万2254人に達した。12月になってからも1651人の新規患者が確認されている。

 2014年も「デング熱が大流行」とされたが、同年の患者数は1万5732人で、今年(15年)はさらにその2倍以上の患者数だ。今年になってからの死者は累計で197人に達した。

 デング熱が多いのは台湾南部の高雄市、台南市、屏東県だ。

 2014年の流行の中心は高雄市で、同市では同年8月1日に深夜に大規模なガス爆発事故が発生したため、「道路と周辺に大量の穴が残り、水がたまって蚊が大発生した」との説明もあったが、今年の場合にはその説明は成り立ちにくい。

 今のところ、今年の流行についてはっきりとした説明は見当たらない。 衛星福利部疾病管制署は10月6日付で、東南アジア各地のデング熱流行を過去18年間にわたり調査した結果、エルニーニョ現象が発生した1997-98年にデング熱が大流行していたと説明する文章を発表した。

 同文章によるとエルニーニョ現象が発生すると暖冬になり、冬を越す蚊が増えると考えられるという。台湾・中央気象局によると、今年の夏に始まったエルニーニョ現象は2016年の春まで続くと考えられ、2016年にはデング熱がさらに流行しやすい状態になる恐れがあるという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)