北京市環境保護局は7日午後6時半(日本時間同日午後7半時)付で、同市における大気汚染警報を同市として過去最悪の「レッド」に切り替えた。しかし中国新聞社によると、北京市内では同日夜も、屋外でダンスを楽しむ集団があったという。

 中国では、高齢者の屋外活動が盛んだ。太極拳/太極剣、ジョギングやウオーキング、冬になると池や湖で寒中水泳をする人も多い。参加者は健康の維持を意識しており、活動の場は社交の場でもあるので、精神面でも満足を得ているようだ。

 最近になって大いに流行しているのは集団ダンスだ。大音量で音楽をかけるので、周辺住民とトラブルになり、屎尿を浴びせられるなどのトラブルも発生しているが、「やみつき」になってしまう人は後を絶たない。

 太極拳などは早朝に行う人が多いが、ダンスの場合には日が暮れてから集まって踊り出すグループも多いという。

 中国新聞社によると、午後7時には北京市市街地にある12カ所の観測ステーションすべてで、PM2.5の濃度が空気1立方メートル当たり180マイクログラムを突破した。日本では環境省が1日平均のPM2.5の濃度基準値(上限)を同35マイクログラムに定めている。同時点における北京市内のPM2.5の濃度は、実に日本の基準の5倍以上だった。

 北京市内で「レッド警報」が出されたのは初めて。北京市環境保護監測中心(環境保護監視観測センター)などによると、「レッド警報発令時の心得」として「児童、高齢者、呼吸器・心臓・脳血管の疾患がある人は室内にとどまり、屋外活動を避けること」などがある。

 しかし中国新聞社によると、同日夜も北京市内で、ダンスを楽しむ高齢者を中心とするグループが見られた。多くはマスク着用だが、よく見ると「空気をそのまま吸い込んでいる」人もいる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)