スーパーコンピューター(スパコン)は軍事や医療、気候変動のシュミレーションなどに利用され、日本や米国、中国で開発競争が展開されている。中国のスパコン「天河2号」は処理速度についての性能をランク化した「TOP500」で2013年6月より世界1位の座を保持し続けている。

 中国メディアの西安晩報によれば、15年11月版の「TOP500」がこのほど発表され、「天河2号」が6連覇を果たした。さらに、「TOP500」にランクインした中国のスパコンの数が急増する一方で、米国のスパコンは数を減らした。

 記事は、「天河2号」の計算速度は毎秒33.86ペタフロップスに達したことを紹介。フロップスとはコンピューターの処理能力の単位であり、1秒間あたりに実行できる浮動小数点演算回数を示す。「天河2号」の計算速度である33.86ペタフロップスは1秒間に3京3860兆回の計算が可能ということだ。

 「TOP500」で2位となったのは米国のスパコン「タイタン」で、計算速度は毎秒17.59ペタフロップス、3位も米国の「セコイア」、4位は日本の「京」、5位は米国のミラだった。2013年6月以来、スパコンランキング「TOP500」の1位から5位までの順位に変動はなく、中国の独走が続いている。

 中国の「天河2号」は計算速度は世界1位だが、中国ではその性能を十分に活用するためのソフトウェアが不足しているとの指摘がある。さらに、年間電力消費額も桁外れで、年間消費額は1億元(約19億3500万円)に達し、フルパワーで運用された場合は1億5000万元(約29億万円)に達する見込みであるため、実用性に欠けるとの報道も見られる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)