韓国と中国の経済的な結びつきが強まっている。韓国にとって中国は最大の輸出相手国であり、輸出に依存する経済構造の韓国にとって中国経済の減速は直接的な打撃につながる。

 中国経済はすでに「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる、ゆっくりしたペースながらも安定した経済成長を目指す段階に突入している。中国経済の成長が鈍化し、輸出入も減少するなか、韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版によれば、「中国経済の成長率が1%低下するたびに韓国経済の成長率も最大で0.6%も低下する」との試算が発表されたという。

 記事は、韓国開発研究院(KDI)の研究員がまとめた報告書として、2008年の世界金融危機の際に中国が打ち出した総額4兆元(約77兆円)の景気刺激策は、今の中国が頭を抱える「生産能力の過剰という問題を招いた」と指摘。4兆元の景気刺激策は金融危機下にあった世界経済を救う役割を果たす一方で、中国経済に過剰投資という「副作用」ももたらしたことを指摘した。

 さらに、過剰投資の調整過程において中国経済は急減速する恐れもあり、中国経済の減速は韓国経済にもマイナスの影響をもたらすであろうことに懸念を示し、中国経済の成長率が1%低下するたびに、韓国の対中輸出も減少し、「韓国経済の成長率が0.2%押し下げられる可能性がある」と指摘。

 また記事は、中国経済の鈍化はアジアの新興国の成長率も押し下げることになるとし、間接的に韓国経済の成長率が0.2-0.4%ほど押し下げられ、「韓国経済の成長率は最大で0.6%押し下げられる可能性がある」と伝えた。

 韓国政府は外需に過度に依存している経済構造の転換に向けて、利下げなど内需振興策も打ち出しているものの、金利低下によって家計負債が増加するなど副作用も出てきている。韓国が今後も中国経済に過度に依存し続ければ、中国経済がさらに減速した際にはまさに「一蓮托生」となってしまいかねない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)