2008年に起きた粉ミルクのメラミン混入事件以降、中国の乳製品業界の国内における信頼回復がなおも遠い状況であるなか、国外では中国の乳製品企業が「責任ある企業の手本」と評されたという。中国メディア・新京報が7日報じた。

 記事は、中国のある乳製品企業がニュージーランドにおいて「言ったことには必ず信用があり、行動には必ず結果がある」とされ、「企業の根本は責任にあり、中国の某ブランドはそのお手本を作った」と現地メディアに評価されたと紹介。国内外でまったく逆の状況になっていることについて「国内では管理や制度の甘さをついて『ファウル』を犯したほうが十分なリターンが得られるのに対し、管理の厳しい国外ではそのリスクがリターンを上回るため」と解説した。

 また、ニュージーランドで「責任ある」と評される中国乳製品企業が現地向けではなく、中国国内向けに乳製品を販売していることを指摘。国外では「いい子」にして原料を獲得し、中国に戻って売るときにあくどいことをする現象を食い止めるには、国内市場の日常的な監督管理を強化する必要があると論じた。

 国外での評判を勝ち取ることは、国内での信頼回復に向けたプラス要素になりうる。しかし、国外での信頼という「武器」を振りかざし、国内でさらなる「悪行」を重ねようと企んでいるのであれば、それは逆効果になる。

 中国の乳製品企業が国内での信頼回復を果たすためにはやはり、国内でしっかり「誠意」を見せなければならない。企業単位で自覚的にごまかしのない姿勢を示すと同時に、当局も「悪いことをしたもの勝ち」の状況を一日も早く改善して、業界を正しい競争へと導くようなアクションを起こさなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)