中国では経済成長を背景に、人びとの生活水準も向上しており、大型連休のたびに国外に旅行に出かける人が増えている。だが、生活水準の向上に対して、「マナーの向上」が遅れているようで、中国人旅行客のマナーが各国で問題視されるケースが増えている。

 英国では、中国人らしき女性が英国のファッションブランド「Burberry(バーバリー)」の店舗の入口付近で子どもに大便をさせたとして大きな注目が集まった。中国では公共の場所で子どもに大小便をさせる親が後を絶たない事情があるためか、中国人ネットユーザーからは「子どもに大便をさせた女性は中国人に違いない」との声があがり、批判が殺到した。

 また、日本でも中国人旅行客が多く訪れる地域を中心にマナー問題が起きた。北海道では、コンビニエンスストアの店員が料金を支払う前に店内で商品を食べ始めた中国人女性に店外に出て食べるようジェスターで伝えたところ、殴られるという事件も起きている。

 中国人旅行客による消費は「爆買い」とも呼ばれるように、その購買力は日本をはじめ、各国の経済にとって非常に魅力的であり、実際に日本にも大きな経済効果をもたらしていることは事実だ。だが、中国メディアの環球網によれば、韓国では中国人旅行客のマナーの悪さに中国人旅行客を「拒絶」する店舗も出てきているようだ。

 環球網は韓国メディアの報道を引用し、中国人旅行客の喫煙やゴミのポイ捨てのほか、大声で騒ぐといったマナーが問題視されるケースが韓国で増えており、観光地の周辺住民や小売店経営者などから不満の声があがっていると報じている。中国語で「観光客は立ち入り禁止」とのビラを入り口に貼る自動車販売店もあるという。観光客は韓国で自動車を購入するはずがないため、冷やかし半分に店内に入ってきてほしくないということだろうか。

 中国人旅行客がもたらす経済効果の大きさを理由に、世界各国が中国人旅行客の誘致に熱を上げているが、中国人旅行客が各国で真の意味で歓迎されるようになるにはマナーの向上が必要不可欠ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)pabkov/123RF.COM)