複数の韓国メディアは23日、ソウル市が低所得者層やホームレスを支援する事業を展開しようとしている中、他人が使っていた「使用済み石鹸」を提供するとして物議を醸していると報じた。

 記事によれば、23日、ソウル市の保健福祉部が、市内にある11の「特級ホテル」と業務提携をし、衛生用品や寝具類、家電製品などを含む32種類の品物を低所得者層やホームレスなど約8000人に支援し提供すると公式発表した。

 続けてソウル市の発表内容について、カミソリ・歯ブラシ・綿棒・衛生用品は新品を提供するほか、シャンプー・リンス・スキンケア用品・ボディーソープは使用されたものを別の容器にうつしかえて提供し、余ったトイレットペーパー、爪切りや・石鹸は使用済みの物を提供すると発表したと報じた。

 しかし記事は、「石鹸」問題になると指摘。「他人が使用した石鹸を殺菌処理せず提供すれば、感染症になる恐れが高い」と専門家らの意見を紹介した。

 専門家らによれば、「特に問題がなければ使用済み石鹸を提供してもいいという意味ではない」とし「危険性が確認されていないだけで、使用した石鹸を提供することは良い方法ではない」と述べたほか、別の専門家は「石鹸は殺菌剤ではなく、洗浄剤であるため、すべての細菌が繁殖する」とし「このため感染症の原因となる細菌も石鹸と介して人体に感染する恐れがある」と指摘したと報じた。

 一方、ソウル市は「使用済み石鹸」について、関係者が「衛生上、特に問題がない」と説明したほか「石鹸には界面活性剤自体にも殺菌機能がある」とし「感染病原菌が界面活性剤につき、他人に伝染る確率はどのぐらいになるのだろうか」と述べていると報じた。

 記事は最後に提携したホテルのうち、ロッテホテルは「衛生上の問題のため石鹸は提供できない」という立場を表明し提供を断ったことが明らかとなっていると伝えた。(編集担当:木村友乃)(イメージ写真提供:123RF)