中国メディア・成都商報は21日、19日夜にカンボジアから成都に向かう航空便の機内で些細なトラブルが発生した。中国人観光客3人が機長から降機を命じられる事態になったことを報じた。

 記事は、19日夜にカンボジアのシェムリアップから成都へと向かうアンコール航空の機内にて、中国人女性客が搭乗後に背もたれを下げて休んでいたところ、後ろの列の中国人男性が着席できなくなり、この男性が女性に注意を促そうとした際、男性の手が女性の頭に触れて口論になったとした。

 そして、口論がやがて互いの友人も加勢しての罵りあい、掴みあいにまでエスカレートし、ほかの乗客や乗務員の制止も聞かない状態に。そこで、フランス人の機長が出入国管理職員を通じて3人を機内から退去させることを決定したと伝えた。退去を命じられた3人のなかには年配の夫婦もおり、乗客らは機長に酌量を望んだが、機長は「3人を降ろさなければ出発できない」と毅然とした態度を取り続けたと紹介した。

 記事は、結局この航空便が1時間遅れで出発し、降機させられた3人は現地の出入国管理当局から指導を受け、自己負担で現地のホテルに宿泊してそれぞれ帰国の途に就く予定であるとした。そして、担当した旅行会社の責任者が、現在カンボジアでは観光シーズンを迎えているとしたうえで「人が多ければ小さなトラブルは避けられないもの。モラルやマナーには一層注意してほしい」と呼びかけたことを併せて伝えた。

 観光客のマナー向上に取り組む中国政府は、今年4月に「遊客不文明行為記録管理暫行弁法(観光客による非文明的行為の記録管理暫定法)」を施行、悪質な問題行為を起こした観光客を「観光客ブラックリスト」に記載するとともに公表する制度を開始した。今回、3人の観光客が「ブラックリスト」に入るかどうかについて、旅行会社の担当者は「分からない」と回答したとのことである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)