中国企業の「中国商用飛機(COMAC)」が開発を進める旅客機「C919」は、中国が自主開発する客席数170-190程度のナローボディ旅客機だ。中国で「大型旅客機」に位置づけられているC919は、まもなく初飛行を行うと見られている。

 中国メディアの中国新聞社は、C919に搭載される「故障予測や故障診断などのヘルスマネジメントシステム」は「中国による完全なる自主開発」であると報じ、ボーイングのシステム「ボーイング・エアプレーン・ヘルス・マネジメント(AHM)」やエアバスのシステムによる市場独占を打ち破ったと伝えた。

 これに対し、中国メディアの駆動之家は19日、ヘルスマネジメントシステムは旅客機にとって安全性を確保し、経済効率を高めるうえで重要なシステムだと指摘したうえで、「C919の安全システムは米ボーイングの旅客機にも劣らない」などと主張した。

 記事は、中国航天測控公司の関係者の話として、ヘルスマネジメントシステムは「センサーやソフトウェアから成る一連のシステムであり、旅客機の各機器について監視、分析などを行い、メンテナンスの提案も行うシステム化」であり、医者が脈を測って患者を診察するのと似ていると紹介。

 また、ヘルスマネジメントシステムは実測データとビッグデータを組み合わせることで、故障を事前に予測したうえで取るべき措置を提案でき、旅客機の事故や遅延を減らすだけでなく、メンテナンスの時間も減少させることができるシステムを指すことを指摘した。

 さらに記事は、C919に中国が自主開発したヘルスマネジメントシステムが搭載されることに対し、中国航天測控公司の関係者が「国外の企業は20年以上もかかって作り上げたシステムを、中国はわずか4年で完成させた」と主張していることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Stanislaw Tokarski/123RF.COM)