中国メディア・新京報は25日、「米ボーイング社はなぜ中国に工場を建てようとするのか」とする評論文章を掲載した。

 文章は、習近平国家主席が訪米中に米国側と「ボーイング737完成・引き渡しセンター」を中国国内に移転する合意文書に署名したとの報道が出たことを紹介。この工場では、すでに全体的な組み立てが完成して安全な飛行ができる状態にある飛行機に、客室の設置や塗装を施して顧客に納品する作業が行われると説明した。

 そして、工場で扱われるのが核心的な技術に及ばない「半製品」であるものの、中国に対して厳しい技術封鎖をしてきた米国側による今回の決定は「国際社会から大きな注目を集めた」と解説。さらに、中国が選ばれたのは「決して偶然ではない」として、中国の製造業が急速に発展し、とくに大型飛行機の分野においては20項目近い戎行技術の研究を進め、エンジンや新素材などにおける技術的障壁の解決方法についてもすでに見つけ出したと論じた。

 また、中国の航空技術が多くの分野での技術革新を進めており、重要な製造分野においてはすでに米軍と同じ研究、試験レベルに達しているとも説明。中国はまさに世界の「航空製造チェーンにおける重要なセクション」になりつつあり、「当然誤った選択をして中国という巨大市場を失いたくないボーイング社は、中国に引き渡しセンターを設置することを決定した」のだと分析。今回の決定は「中国市場に対する注目であるとともに、中国の大型飛行機製造技術レベルに対する評価なのである」と結論づけた。

 文章は最後に、今のところ中国の大型飛行機生産業界は世界の著名企業に比べて人材、研究能力、マーケティング、カスタマーサービス体系において一定の差があると認める一方、「すでにその十分な潜在力が示されており、世界の大型飛行機市場において無視することのできない力を持つようになるのは時間の問題なのだ」と論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF.COM)