中国メディア「新浪網」はこのほど、「中国の『PL-15』ミサイルは早期警戒管制機攻撃に特化。『J-11』とともに東シナ海をパトロール」と題する記事を発表した。

 PL-15(霹靂-15)は、中国の空対空ミサイル「PL」シリーズの最新型とされる。9月15日に試験発射に成功し、無人機1機を撃墜したとされる。ただし、新浪網は、東シナ海をパトロールするJ-11(殲-11)戦闘機が、すでに「PL-15」を搭載しているとの見方を紹介した。

 PL-15は固体燃料ロケットとラムジェットエンジンで飛行し、最高速度はマッハ4以上、射程は400キロメートルだ。発射後の誘導は必要なく、いわゆる「撃ちっぱなし」型のミサイルとされる。

 弾頭には高性能爆薬30キログラムを搭載し、大型の航空機やヘリコプターさらに巡航ミサイルの破壊が可能だ。

 記事は、米国の空対空ミサイル「AIM-120」の射程が90キロメートルであると指摘し、PL-15は「ラムジェット推進」によって長大な射程を得たと説明した。

 記事は続けて、ラムジェットの問題点として、高速飛行時でのみ作動する方式のエンジンと説明。そのためPL-15は戦闘機攻撃には不適と指摘した。戦闘機は旋回性能がよく、ミサイルで狙われた場合には急速な方向転換でPL-15を回避しようとする。PL-15の場合、自らも急旋回して追尾すれば速度が低下して、ラムジェットは停止してしまう。再点火は不可能なので、そのまま落ちるしかない。

 さらに、戦闘機のレーダーはほとんどの場合、探知距離が200キロメートルだ。このためPL-15を搭載した戦闘機が「自らがレーダー波を発して目標を特定して発射する」という使い方にはそぐわない。PL-15の400キロメートルという長大な射程は無駄になってしまう。

 記事は結論として、PL-15は戦闘機同士の空戦には「絶対に使えない」と断言。PL-15の攻撃目標となるのは、「自らがレーダー波を出して情報を収集し、遠方から自軍に指示を与える」役割りを担う相手側の早期警戒機との見方を示した。

 PL-15が東シナ海に配備済あるいは配備予定とすれば、尖閣諸島など領土・権益問題を抱える日本の自衛隊や、台湾問題にも密接にかかわる米軍の早期警戒機などが、同ミサイルの「主な標的」ということになる。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の上記記事掲載頁キャプチャー)