中国メディア・京華時報は22日、中国企業が建設したエチオピアの首都アジスアベバのライトレール(一般的な鉄道に比べて小規模な旅客輸送を行う軌道交通システム。従来の[路面電車」の発展型と考えればよい。「ライト」は「軽量級」の意)が20日に開通したと報じた。

 記事は、アジスアベバのライトレールが総距離34キロメートルで、中国中鉄股フェン有限公司が受注して2012年1月31日に着工、総費用は5億米ドル(約600億円)にのぼると紹介。アフリカ初の正式開通したライトレールになったとした。また、昨年(2014年)5月には李克強首相が現地でエチオピアのハイレマリアム・デサレン首相とともに、建設中のレール上のねじを締めるパフォーマンスを行ったことを伝えた。

 そして、開通セレモニーに出席したエチオピア運輸相が「アジスアベバの都市交通が新たな歴史の1ページを開いた。これからライトレール時代に入り、日増しに深刻化する交通渋滞も緩和されるだろう」と語ったこと、中国中鉄の張宗言最高経営責任者(CEO)もアフリカ初の現代的な都市レール交通開通が「時代を画する歴史的意義を持っている」と説明、同国の都市経済の発展ももたらすことになるだろうと話したことを紹介した。

 記事はまた、アジスアベバがエチオピアのみならずアフリカにおける政治の中心地であり、アフリカ連合の本部所在地であると説明。世界の100あまりの国が現地に事務機関を設置しており、ライトレールの開通が都市のイメージを大いに向上させることになるとした。

 現在のアフリカ連合本部は2012年1月に完成した地上99.9メートル、20階建てのビル「アフリカ連合会議センター」に置かれているが、このビルは「中国とアフリカの協力のシンボル」として中国政府が2億米ドルの建設費用を出して建てられたものだ。ライトレール開通により、中国と同国、ひいてはアフリカとの結びつきを象徴する施設が1つ増えたことになる。(編集担当:今関忠馬)(写真は京華時報の22日付報道の画面キャプチャ)