米国の華字メディア・世界新聞網は20日、米国に入国するうえで10年有効のビザを保有していた上海出身の中国人旅行客がこのほど、欧州を旅行した際に「マナーの悪い旅行客」として記録に残っていたため、米国への入国を拒否され、ビザも取り消されるという事案が発生したことを伝えた。

 記事は、上海出身の中国人が観光を目的に米国に入国しようとした際、入国管理局職員によって米国への入国を拒否され、中国に引き返さざるを得なくなったと伝えた。さらに米入国管理局職員の話として、同中国人は7月に欧州を旅行した際に「マナーの悪い旅行客」として記録に残されていたことを指摘した。

 「マナーの悪い旅行客」とは一体、どのような旅行客を指すのか、世界新聞網は米国への入国を拒否された中国人に取材したものの、具体的なことは話してくれなかったと紹介した。

 続けて記事は、中国国家観光局は「悪質な問題を起こした中国人旅行客」をブラックリストに載せつつ、氏名を公表していると紹介する一方、「米国が入国を拒否したのは中国が提供したブラックリストが理由だったかどうかは分からない」と伝えた。

 中国は4月6日に「遊客不文明行為記録管理暫行弁法(観光客による非文明的行為の記録管理暫定法)」を施行し、国家観光局は「悪質な問題を起こした」中国人の実名を公表している。これまでには、旅客機内で客室乗務員にカップ麺の中味を浴びせた男女計2人、出発待ちの旅客機の非常出口を開けた男性1人、革命期の共産党軍女性兵士の立像に登り、頭に腰をかけた写真を撮影した男性1人などがブラックリスト掲載人物として氏名が公表されている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)